新しい病院を作ろう 7️⃣
新しい病院を作ろう 6️⃣
まだ、いつかは病院建て替えなきゃとは思ったものの、やる気はあるもののお金はない。
土地もない。そのころは現病院の敷地で建て替えるのかな、と漠然と思ってたぐらい。
鈴村から聞きました。
と、にこにこしたおじさんが譜久山病院にお越しになったのは、それからそう経っていない頃だった。伊藤誠さんは嘴の青い僕に付き合ってくれた大人だった。
こんな吹いたら飛ぶサイズの病院にちょこちょこお立ち寄りいただき、どんな病院を作りたいか、いろいろ夢のような夢を語り合ってた。
今の病院を一部壊しながら建て替えていく、というかなり無理目のプランも考えてくださった。
前の土地に合わせて書いた(もちろん、幻に終わった)病院の設計図を書いてくれたのも伊藤喜三郎建築研究所だ。
(新しいふくやま病院オープンまであと45日)
新しい病院を作ろう 5️⃣
新しい病院を作ろう 4️⃣
新しい病院を作ろう 2️⃣
土地を借りなくっちゃ。
そんな振られてばかりの日々に転機が訪れた。山陽電車さんが高架化するための事業用地が工事後に空くかも。そんなお話が飛び込んできた。
お伺いしますします。かなり前のめり気味に山陽電車本社を訪れる。
「うーん。貸してもいいけど、安くはないですよ」
ふくやま、固まる。
今度こそ決めなくっちゃ。
この話から遡ること2年。新しいふくやま病院の土地探しの話は別の場所でほぼ決まってた。マンション開発の会社が持っていた土地。計画が頓挫して宙に浮いていたところ、お話が譜久山病院に持ち込まれた。
債権を持っていた銀行も売却に賛成で、最初ギクシャクと始まった交渉も8割方決まったと思った。
そんな時「譜久山病院さんとだけ交渉をしているということになると銀行内で問題になりますので」と、もう一社との入札になる旨、お話があった。
仕方ない。
嫌と言える立場じゃない。
(新しい病院オープンまであと49日)
新しい病院を作ろう1️⃣
病院建て直さなくっちゃ。